ピーチ航空の安全性について、LCCとしての特徴を踏まえて解説しました

ピーチ航空についてご存知の方も多いかと思います。ピーチ航空はANAの子会社で格安航空会社(LCC)に分類されます。そこで、気になるのは本当に安全性が高いのか、ですよね。

格安航空会社と謳っている以上は、価格は大手航空会社と比べても安いのはイメージできると思いますが、安全性に関するコストも削ってるんじゃないの、と何となく思ってしまいますよね。

そこで、そんな不安に対して答えられるよう、こちらにピーチ航空の安全性について、まとめました。

ピーチ航空がLCCとしてコストカットしている部分

割安な空港を拠点としている

ピーチ航空は関西国際空港を拠点として運営しているLCCになります。こちらにピーチ航空が飛行機を飛ばしている路線図を掲載します。関西国際空港から飛んでいる飛行機が多いことがわかって頂けたかと思います。

実は、ピーチ航空が使用している関西国際空港の第二ターミナルは施設利用料が安く、約2000円で済みます(羽田だと約4000円かかります)。

これらの料金は航空運賃に含まれているため、あまり意識しないと思います。ただ、航空運賃を安くするには施設利用料を割安に抑える必要があるため、ピーチ航空では関西国際空港を拠点としているのです。

ピーチ航空の安全性@路線図
ピーチ航空の路線図” http://www.flypeach.com/pc/jp/lm/st/routemap “より抜粋

機内サービスの省略

ANAやJALでは、ブランケットや飲み物などは無料で提供されます。一方、ピーチ航空ではブランケットの貸し出しはありませんし、飲み物も有料となります(ノンアルコールであれば、200円)。

私なんかは、確実に待合所で飲み物を買うので、飛行機内では要らないんだけどな、と思うことが多々あります。こういうサービスを省略して航空運賃を安く抑えてくれるなら、私達にはうれしい話ですね。

マイレージサービスも無い

JALやANAでは、利用することでマイルを貯めることができますが、ピーチ航空では、そのようなサービスは提供されていません。マイルは貯まる嬉しさがある反面、航空運賃へ料金が上乗せされてしまう面があります。

ピーチ航空では、航空運賃を少しでも安くするために、マイルというシステムそのものを採用していないのです。

代わりに、ピーチカードという名のクレジットカードを発行できます。マイルは残念ながら貯まらないのですが、その代わりに手数料を安く抑えるなどのサービスを提供しています。

こちらの記事にまとめましたので、良かったら参考にしてみて下さい。

このように、安全性と全然関係のない部分でコストカットを図っているのです。

ピーチ航空の安全性を上げるために行っている対策

単一機体を使用

ピーチ航空ではA320-200しか保有していません。エアバス製の飛行機でLCCが使用している機体としては、信頼性が高いです。

更に、JALやANAと違い、この一機種しか保有していません。これにより、安全性に関して何個かのメリットが発生します。

・サービス員及びパイロットがすぐに飛行機に慣れる。そのため、ちょっとした違和感でも気付きやすい
・A320は全世界で7000機以上、売れており、信頼性が確立されている

ちなみに、新しければ安全性が高いかといえば、全く逆です。一番安全性が低いのは、一番新しい機械なのです。

航空機業界に興味のある方ならご存知かと思いますが、B787という最新機種がバッテリーの異常発熱で緊急着陸しました。これは、従来機と違うバッテリーを積んでいたため、安全性をきちんと確認しきれていないために起こっています。(テストは当然行っていますが、確認なんてしきれていません。あくまで、社内基準を通過しただけです。)

その点、ピーチ航空が就航しているA320は10年以上も使われ続けているため、安全性も確認済み、という訳です。

ピーチ航空のネガティブな評価について

欠航率という指標

ピーチ航空の安全性@欠航率

こちらに国土交通省が発表している各航空会社の欠航率についてまとめた資料を載せておきます。AJAがピーチ航空のことです。

こちらによると、ピーチ航空の欠航率自体ははJALやANAと変わりません。

LCCというと、海外だと飛行機の搭乗率が低いと、運行中止になってしまう場合があり、欠航率が高いのですが、ピーチ航空は好成績を収めています。

項目ごとにみてみると、機材故障に伴う、欠航率は非常に高いです。何と0.47%と他社を圧倒しています。とはいえ、故障が見つかっているので今のところは問題ないのでしょう。

LCCでは、整備回数を減らして、少しでも飛行機あたりのフライト数を増やすような工夫をしています。ピーチ航空とて例外ではなく、そのため予定外のタイミングで飛行機が故障してしまうと欠航せざるを得ないという特徴があります。

このグラフだけ見て、単純にピーチ航空の安全性は高くない、と評価してしまうのは早計です。

重大インシデントは何件か既に発生

ピーチ航空は2011年より営業開始となりましたが、過去には重大インシデント(要は事故一歩手前だった事件)を2件、起こしています。

2016年12月22日:羽田空港で閉鎖中の滑走路へ着陸しようとした。
2014年4月28日:那覇空港で本来よりも手前の位置で降下してしまった。

・・・これだけ見ると、絶対乗りたくない航空会社にしか見えませんが、同時期にANAは10件も重大インシデントを発生させています。中には、離陸後に機内の圧力が低下するという恐ろしい事故まであります。

件数だけ見て、ピーチ航空がダメだとは思わないで下さいね。

機長不足?

2014年には機長52人のうち、病欠者が8人も出てしまい、毎日の就航便数を減らさなければならないほど追い込まれていたピーチ航空ですが、現在では、就航便数を増やす方向で調整していますので、機長不足は解消したようです。

とはいえ、病欠者が8人も出てしまうって相当過酷ですよね。厳しい労働環境ゆえに、どうしても上で挙げたような重大インシデントが発生してしまうんだと思います。

まとめ

ピーチ航空の安全性@まとめ
いかがでしたか。ピーチ航空の安全性についての現状についてまとめました。

色々、取り繕っと説明したつもりですが、どうしてもJALやANAと比べると安全性に関してはイマイチ感があります。機材トラブルが多い点がやはり気になりますよね。

ただ、そうは言っても未だに大きな事故は起きていません。しかも、価格はJALやANAと比べれば十分に安いです。ピーチ航空が決して悪い航空会社で無いことだけは事実だと思います。是非、ピーチ航空を利用して下さいね。

今回は以上になります。

参考までに、ピーチ航空以外の航空会社としてソラシドエアを紹介します。こちらに関しては九州を地盤とした航空会社で様々なサービスを提供しています。こちらの記事にまとめましたので、良かったら参考にしてみて下さい。

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