クレジットカードを使い続けていくと、クレジットカード会社からリボ払いを積極的に使うよう、ダイレクトメールや宣伝メールが来ると思います。
そんなリボ払いですが、どんなものなのでしょうか。申し込めば、得できるかもしれないと思う方もいるかもしれません。ただ、結論から述べますと、リボ払いは非常に怖いので、申し込まない方が良いです。
インターネットで検索すれば、リボ払いで数十万借金してしまった事例はいくらでもヒットします。また、アメリカではクレジットカードの初期設定がリボ払いとなっているためか、クレジットカード破産者が大変多く、クレジットカード利用者のうち1%を超える人が破産を余儀なくされています。
そんな怖いリボ払いですが、なぜ怖いのでしょうか。また、活用法はあるのでしょうか。今回の記事では、そんな怖い性質を持つリボ払いについて解説していきます。
目次
リボ払いとは
リボ払いとはリボルビング払いの略です。あなたがクレジットカードで大金を支払ったとして、月々の支払いを一定額に抑えることが出来るサービスです。また、支払いきれなかった分については、翌月に持ち越しとなります。更に、翌月も一定額を支払えば、それでOKとなります。
代わりに、その月に支払えなかった分の代金は翌月に繰り越されます。更には、金利まで上乗せされる点に注意する必要があります。
リボ払いのメリット
リボ払いのメリットは月々の支払い額を一定額以下に抑えることができるため、家計のやりくりを行いやすい点にあります。月々の支払いが一定だ、、なんて人はほとんど居ないと思います。そのため、月によってはあなたの給料に対して支出が多い赤字の状態になってしまう場合もあります。リボ払いを選択しておけば、少なくとも赤字になる事態は防げます。
また、リボ払いを選んだ場合、クレジットカードによってはボーナスポイントを付与してくれます。ポイントが多くもらえるのは、私たちには嬉しい話ですね。クレジットカードによって異なるのですが、リボ払いを選ぶと、ポイントが2%付与されるクレジットカードもあります。これは、全クレジットカードの中でも最高水準です。
こうしたメリットをエサに、クレジットカード各社はあなたにリボ払いに切り替えるよう、広告を打っているのです。
リボ払いのデメリット
金利が高いこと
リボ払いでは、その月に支払えきれなかったた分の金額に関しては、金利が掛かってしまいます。実は、この金利がクセモノで、利率が半端ないくらい高いのです。大抵は15%近くも掛かってきます。
15%というと、貸金業法の上限金利スレスレの水準です。銀行でお金を借りる場合は数%台ですので、リボ払いの金利が異様に高いことがわかって頂けるかと思います。クレジットカードのポイント競争は激しいのですが、リボ払いの金利に関しては競って値下げなどせず、何故か横並びな状況です。リボ払いを使う上で大きなデメリットです。
リボ払いを支払っていることに気付きにくい
リボ払い最大のデメリットはココだと思っているのですが、リボ払いを利用することで毎月一定額の支払いに抑えられるために、知らず知らずのうちに、支払い残高もふくれ上がってしまいやすくなります。
何故かと言えば、クレジットカードは昨今、web明細が主流となってきています。こうなると、明細を確認しない人も多くなりますよね。銀行口座ぐらいは確認する人もいるかもしれませんが、クレジットカードの引き落とし額が低い水準で抑えられているため、ラッキー程度しか思わず、リボ払いの支払い残高なんて気付きようがありません。
すると、知らず知らずのうちにリボ払いの支払い残高がふくれ上がってしまい、金利を支払っているような状況になりかねません。最終的に、リボ払いの最大支払い残高であるクレジットカード利用額限界まで達した段階で気付くのです。あれ、クレジットカードが使えない、、おかしいぞと。
ここの段階でクレジットカード明細を確認しても完全に手遅れです。もう、数十万近い支払い残高を抱えてしまっているので、それを何らかの形で支払うしかありません。非常に怖いですよね。しかも、クレジットカードの利用規約にはきちんと書かれているので、言い逃れも出来ません。読んでなかったあなたが悪い、、で終了です。
最悪、自己破産など最終手段を取らざるを得なくなってします。リボ払いの最も怖い所ですね。
リボ払いで設定できる支払い金額が低すぎる
10年ほど前に私が所有していたクレジットカードはリボ払いの支払い上限を10万円まで設定できていました。当時は学生だったので、10万円なんて大金を使うはずもなかったので、安心してリボ払いに申し込めていました。ポイントでオイシイおもいを出来ていました。
ところが、今はどうでしょう。10万円なんて設定できるクレジットカードはAmerican Expressなど極一部で、よくオススメされるクレジットカードは大体3万円、下手すると1万円以下の支払いしか出来ないものすらあります。1万円以下しか毎月支払えないってどうなのよ、といつも思ってしまいます。あまりにも少なすぎます。もうちょっとリボ払いの月々の支払い金額を自由に 高く設定できれば、メリットをおしだせるのに、、本当に残念な支払い方です。
リボ払いで怖い思いをしないために
そうはいっても、気付いたらリボ払いに申し込んだ方もいると思います。怖い思いをしないためには、以下の4つのルールさえ守れば問題にはなりません。
リボ払いの上限額を把握する
リボ払い専用カードなどを取得した場合でも、上限額以内であれば金利は一切発生しません。リボ払いの上限額以内の支払いであれば、通常のクレジットカードと何ら変わらない使い方が可能です。
例えば、固定費を支払うクレジットカードを作成するという手もあります。固定費とは、携帯電話代や電気・水道代など日々の生活の中でどうしても支払わなければならないお金のことです。固定費は多少の変動こそあれど、毎月定期的に発生しますので、リボ払いの上限金額を超えない範囲で使うことが可能です。
リボ払いは緊急時のみ利用する
リボ払いの金利は、非常に高いです。一括払いやボーナス払いで対応可能でないか、まずは考えるようにしましょう。その上で、どうしても厳しい場合のみ、リボ払いを使用すると良いです。
ボーナス払いを選択した場合、クレジットカードの金利は発生しません。その月にお金が無かった場合でも、支払いを先延ばしにすることも可能です。
先延ばしにした上で"あとからリボ払い"などのサービスを利用することで、金利の節約が可能です。
最初からリボ払いを選択してしまうと、その月から金利が発生してしまいます。もったいないので、辞めましょう。
(こんな裏技を利用する前に、その買い物が本当に必要なのか、今一度精査して下さいね。私は、この裏技を使おうと思ってしまったあなたが心配です。)
一括返済出来ないか、常に考える
リボ払いには金利が発生しますが、クレジットカード会社に電話すれば、その時点でクレジットカード会社に対して負っている借金を一括返済出来ます。一括返済してしまえば、金利は発生しなくなります。電話一本で済みますので、活用して下さいね。
明細書には隅から隅まで目を通す
これが一番大事です。リボ払いについても、明細書を見ればきちんと記載されています。クレジットカード会社への借金の総額や利息についても当然書かれています。あなたがいくら、クレジットカード会社に利息を支払っているのか、借金の額はいくらなのか、把握するようにしましょう。明細書を見ることで、本当に一括返済出来ないのか、考えられるようになります。
私はお金を掛けてでも紙で明細書を発行しておいた方が良いと思います。そうすれば、嫌でも確認するようになりますし。
リボ払い専用カードに申し込まない
最近は、クレジットカード会社各社の収益性確保のため、リボ払いを積極的に推奨しているのですが、その最たるものがリボ払い専用カードです。
リボ払い専用カードでは、リボ払いしか出来ないため、必然的に先ほどから説明しているリボ払いの怖い部分が一気にあなたへ降り掛かってきます。絶対に作ってはいけないクレジットカードの一つです。
ただし、最近の調査では店頭でリボ払い専用カードである旨を伝えているにも関わらず、お得な還元率につられて申し込んでしまうケースが後を絶ちません。怖いことに、私たちの耳は不都合な情報をシャットダウンしてしまう機能が付いているのです。
皆さんは、気を付けて下さいね。リボ払いという言葉を聞いた瞬間に、そのカードはリボ払い専用カードではないか、、と疑うべきでしょう。
まとめ
いかがですか。リボ払いは非常に怖いツールですが、使い方さえ誤らなければ破産まで至ることはありませんし、私もクレジットカード会社もそんな結果を望んでいません。よく、こちらの記事を読んで正しい知識を身に付けて下さい。
今回は以上になります。