日本発の国際ブランドJCBについて解説します

JCBとは、数ある国際クレジットカードブランドの1つです。VISAやMaster、American Expressなど、数あるクレジットカードの国際ブランドは大半がアメリカの企業です。日本も唯一JCBが国際ブランドだと認められ、世界5位のシェアを誇っています。

会員数は全世界で9000万人、(そのうち、8割が日本人)、決済額は25兆円もある巨大企業です。

巨大企業であるJCBが発行しているクレジットカードの特徴について、以下書いて行きたいと思います。

特徴

日本国内向けの優待サービスが多い

JCBブランドは日本のブランドのため、日本国内向けのサービスが他のカードと比べ、充実しています。

・日本の国内/国際空港内の飲食施設の割引券
・全国の各ショップの優待割引券(1000店舗ほど掲載)

JCB自らがクレジットカードを発行している

VISAやMasterは自社でクレジットカードを発行していませんが、JCBは自らクレジットカードを発行しています。自ら発行したクレジットカードのことをプロパーカードと呼びます。

プロパーカードは他のクレジットカードと異なり、サービスが相対的に充実しています。年会費はどうしても掛かってしまうのですが、海外保険・不正利用の防止・ショッピング保険などのサービスが付与されています。

更に、利用を重ねていくと、ゴールドカードやその上のクラスのカードへのインビテーションが届く場合もあります。実際に申し込む際は本当にお得が吟味する必要がありますが、嬉しいのは間違いありません。

コールセンターのスタッフが日本語対応可能

海外で万が一クレジットカードの盗難・紛失した際、JCBのコールセンターに電話をすることになりますが、日本語対応可能です。いざという時に安心ですね。

提携しているクレジットカードブランドが多い

JCBは自社で海外展開を図るというよりも、別のクレジットカードブランドと提携することで、自社カードの使える国を増やす戦略を採っています。

有名なところですと、アメリカではDiscover, American Express、中国では銀聯カード、欧州では4B、SERMEPA、EURO6000など各国の様々な企業と提携を結んでいます。

JCBの歴史

1961年に三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)と日本信販(現三菱UFJニコス)と合同で日本クレジットビューローを設立しました。これがJCBの始まりです。日本ではダイナースカードとほぼ同時期に日本で二番目にクレジットカード事業を立ち上げた会社となります。

1967年にはAmerican Expressと提携し、クレジットカードの国際化に取り組み初めます。

1978年に名称をジェーシービーに変更しました。以前の会社名を英語にした時の頭文字をつなげると、ジェーシービー(Japan Credit Bureau)となり、これがJCBの由来です。

1985年には海外でのJCBブランドのクレジットカードの発行を開始します。

2000年台には海外のクレジットカードブランドとの提携を加速化。ブラジルやアメリカ、スペインなどの現地ブランドと提携を結んでおり、JCBの利便性を向上させています。

広告活動

JCBカードはディズニーの公式スポンサーに選ばれています。また、一時期はディズニー園内のクレジットカードはJCBのみ対応でした。(現在はその他のブランドも使用可能です)

更に、極々限られた人数での貸し切りやディズニーのペアチケットが抽選で当たるサービスも実施しています。

デメリット

VISAやMasterに比べると海外での知名度が低いため、相対的に弱いです。

世界的にみると、JCBの加盟店数は2500万店舗に対し、VISAやMasterは4000万店舗近くあります。日本人がよく行くハワイやグアム・香港などでは問題なく使えますが、それ以外の地域では注意が必要です。以前、オランダのアムステルダムでJCBカードを使えなかった経験があります。

また、JCBカードは様々なクレジットカードと提携していますが、提携していることを先方が知らず、実際は使えるのにも関わらず、使えないと言われてしまうケースもあるそうです。この辺に関してはまだ改善の余地がありそうです。

まとめ

いかがでしょうか。JCBは日本国内の企業ということで、日本国内で使う分には大変使いやすいカードとなっています。また、海外でもコールセンターの対応が日本語で可能という点も日本人には優しいサービスです。

反面、海外でJCBカードを利用するのは不安な点がどうしても残ってしまいます。今後改善されることに期待したいですね。

今回は以上になります。

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