クレジットカードには、年会費が有料のものと無料のものがあります。当然、有料な方が様々なサービスが付帯されていますので、お得だと考えがちですが、本当にそうなのでしょうか。イマイチ、検証しづらいですよね。
そこで、今回の記事では、年会費有料のクレジットカードが本当にお得なのか、コスパの観点で解説していきたいと思います。
目次
比較するクレジットカードについて
コスパを検討するにあたり、私の方で比較検討するクレジットカードを3枚抽出しました。知名度も抜群のクレジットカードばかりですので、比較する上でもってこいだと思っています。
楽天カード
楽天カードといえば、顧客満足度が7年連続No1にも選ばれた年会費が無料のクレジットカードです。ポイント還元率も1%と他のクレジットカードよりは高水準ですし、楽天市場ではポイント還元率が4%も獲得できるお得度の高いクレジットカードです。
三井住友VISAカード
三井住友VISAカードは、日本で最初にクレジットカードを発行した会社で長い歴史があります。クレジットカードの不正利用検知のためにAIを導入したことが一時期ニュースとして取り上げられていました。
年会費は1350円であり、ポイント還元率は0.5%です。ただ、日本で発行されているクレジットカードの中で、利用額が最も多いのも三井住友VISAカードです。日本で一番スタンダードなクレジットカードといえば、三井住友VISAカードになるかと思います。
アメリカン・エクスプレスのゴールドカード
アメリカン・エクスプレスのゴールドカードは、ステータス性が高いことで有名です。世界中の空港のラウンジを利用可能な他、空港までのスーツの無料宅配、一億円以上の海外保険など、他のクレジットカードにはない様々なサービスが付帯されています。
当然、お値段もそれなりでして、年会費は3万1320円掛かります。ポイント還元率も0.333%と他と比べると決して高い還元率ではないのですが、サービスを充実させることで、年会費以上の価値を感じさせるクレジットカードとなっています。
各々のクレジットカードの比較
ポイント還元率
楽天カード >> 三井住友VISAカード >> アメリカン・エクスプレスのゴールドカード
ポイント還元率という観点で見ると、年会費無料の楽天カードが最もお得で、他の2枚よりもポイント還元率も高いです。更には、楽天市場を利用する人にとっては、他の2枚のクレジットカードよりもお得度が高いことがわかります。
ポイント還元率が高く、年会費も安いということは、それだけで私たちにとって大きなメリットとなります。基本的には、困ったら年会費無料のクレジットカードを作っておけば間違いありません。
年会費が無料のクレジットカードは、このように私たちにお得感を演出して、沢山クレジットカードを作ってもらう、薄利多売型のビジネスモデルを構築しています。そのため、万人にオススメできるのが、年会費が無料のクレジットカードの特徴ですね。
サービスの提供力
アメリカン・エクスプレスのゴールドカード >> 三井住友VISAカード >> 楽天カード
サービス力で考えた場合、アメリカン・エクスプレスのクレジットカードが一番充実しています。大まかには、以下のサービスを提供しています。
全世界のラウンジを利用可能
アメリカン・エクスプレスのゴールドカードを取得した場合、世界130か国500都市1000か所以上のラウンジを利用することが可能です。ココを利用して、飛行機へ搭乗するまでの時間をゆったりと過ごすことが可能です。
ただ、アメリカン・エクスプレスのゴールドカードを見せることでラウンジに入れるわけではなく、無料で発行されるプライオリティパスを見せることで、ラウンジが利用可能となります。
実は、プライオリティパスはクレジットカードを発行しなくても、作ることが可能ですが、その値段は会員になるだけでも年会費として99ドルも掛かります。これを無料で作成することが可能なのですから、中々お得ですね。
レストラン2名分の予約で1名無料に
所定のレストランにて2名分の予約をした際、1名無料になるサービスを"招待日和"という名前で展開されています。当然、お値段もそれなりで、個人で申し込んだ場合の年会費は3万2400円も掛かってしまいます。
そんな招待日和ですが、アメリカン・エクスプレスのゴールドカードを取得している方なら、無料でサービスを提供してもらうことが可能です。実際の所、これだけで年会費の元が取れてしまうような驚きのサービスとなっています。
ただし、これらのサービスが本当に申し込んで良いものなのか、に関しては吟味が必要です。海外に行かない人に、海外ラウンジが使える、、と言われても全く響きませんよね。年会費が有料のクレジットカードに申し込む場合は、どのようなサービスが付帯されているのか、気を付けてみるようにして下さいね。
海外旅行時に付与される保険
アメリカン・エクスプレスのゴールドカード >> 楽天カード >> 三井住友VISAカード
クレジットカードには様々な保険が付与されています。それぞれの金額を比較してみると、以下のようになります。
クレジットカード名 | 楽天カード | 三井住友VISAカード | アメリカン・エクスプレス ゴールドカード |
---|---|---|---|
傷害死亡保険 | 2000万円 | 2000万円 | 5000万円 |
傷害治療費用 | 200万円 | 50万円 | 300万円 |
疾病治療費用 | 200万円 | 50万円 | 300万円 |
賠償責任 | 2000万円 | 2000万円 | 4000万円 |
救援者費用 | 200万円 | 100万円 | 400万円 |
携行品損害 | 20万円 | 15万円 | 50万円 |
アメリカン・エクスプレスのゴールドカードに関しては、さすがに保障額が高いですね。やはり、年会費を支払っている分、高額な保障額が付与されるのです。
ただ、楽天カードの保障額が意外と高いことがわかると思います。あまり気にしない項目かと思いますが、クレジットカードの年会費が高い=保障額高い訳ではありませんので、気を付けてチェックしてみて下さいね。
もっとも、三井住友カードも決して悪いクレジットカードではありません。ブランドイメージは楽天カード以上ですし、AIを用いたクレジットカードの不正利用検知など目に見えない所にお金を掛けています。中々、数字として良さを表現しづらい所が難しいですね。
その他の年会費有料のクレジットカード
年会費有料のクレジットカードであるアメリカン・エクスプレスのゴールドカードのコスパは決して悪くないことがわかって頂けたかと思います。参考までに、年会費有料のその他のカードに関しても、比較を行いました。
楽天ゴールドカード
年会費は2160円掛かりますが、コスパ自体は非常に良いです。割安な年会費からわかると思いますが、アメリカン・エクスプレスのような豪勢なサービスは付与されていません。
ただし、以下の通り最低限のサービスは付与されます。
・日本の主要空港のラウンジおよびハワイ・韓国国際空港のラウンジを利用可能
・ETCカードは通常、年会費540円かかるが、年会費無料に
・楽天市場利用時のポイント還元率が5%へ(楽天カードでは、4%)
日本国内だけとはいえ、ラウンジを利用可能になる点が良いですね。年会費2160円でラウンジ利用券を買っているイメージでしょうか。先ほど、説明したアメリカン・エクスプレスのゴールドカードと比べると、付与されているサービスを圧縮しており、コスパの高いクレジットカードとなっています。
アメリカン・エクスプレスのプラチナカード
年会費は驚異の14万円(!)ですが、アメリカン・エクスプレスのゴールドカードを上回る特典が付与されます。
・コンシェルジュサービスを利用可能
・簡単な通訳サービス
・ホテルなどのアップグレード
コンシェルジュとは日本語訳すると"執事"と訳され、まさにあなたの執事として様々な要望に応えてくれます。レストランやホテル・航空券の予約など様々なことをあなたの代わりにこなしてくれます。
執事など人を一人雇うと最低でも年間で200万円以上掛かってしまいます。専属でないとはいえ、年会費14万円で執事が雇えると考えると、この年会費はむしろコスパが良いくらいです。
アメリカン・エクスプレスのプラチナカードは、残念ながら直接申し込むことが出来ず、ゴールドカードのインビテーションをまずは受け取る必要があります。ですので、こちらのクレジットカードが欲しい方は、アメリカン・エクスプレスのゴールドカードへ申し込むようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか。クレジットカードの年会費が有料のカードが本当にお得なのか、まとめました。クレジットカードの年会費は有料であっても、コスパは基本的に良いくらいです。
ただし、あなたが上で説明したサービスを受けたいと思うかは別問題です。よく吟味してクレジットカードを作って下さいね。
今回は以上になります。
参考までに、当サイトがオススメするクレジットカードに関し、こちらの記事にまとめましたので、よかったら参考にしてみて下さい。