何のクレジットカードを発行したいかを決める上で、ポイントを何に交換できるかは重要な要素の一つかと思います。今回は、インヴァスト証券が今年の4月に発行しようとしているインヴァストカードについて紹介します。
インヴァンストカードはクレジットカードを多数発行しているジャックスと、証券会社であるインヴァンスト証券が各々のノウハウを持ち寄って発行したクレジットカードです。
インヴァンストカードの最大の目玉は、クレジットカードのポイントで投資信託を購入可能なサービスを提供している点です。通常であれば、ポイントを付与するクレジットカードが多い中で、独自のサービスを提供しています。
ただ、以前、クレイディセゾンが発行しているクレジットカードについて紹介しましたが、他社でもポイントで投資信託を購入するサービスは展開されています。その差も踏まえながら、インヴァンストカードについて一から解説していきます。
目次
クレジットカードの年会費・還元率などの基本スペック
年会費:年1回以上の利用で無料
還元率:1%
ETCカード:無料
ブランド:VISAのみ
クレジットカードを1年間に一度も使わないと翌年に1250円+税金分の年会費が発生します。ただし、年1回以上の使用で無料となります。年に1回も使わないということはあり得ないと思うので、インヴァストカードは年会費無料のクレジットカードだと思って差し支えないでしょう。
ポイントの還元は自動的に行われる
インヴァンストカードのポイント還元率は1%とそこそこですが、ポイントを毎月自動的に現金または投資信託の購入用として割り当てられることに本クレジットカードの特徴があるでしょう。その他のクレジットカードですと、ポイントをあなたに使わせないために、交換するのにあえて手間を掛けさせている場合が多いです。
およそ5割のクレジットカードのポイントを失効している、ということがホームページ上に記載されていますが、自動的に現金化されるクレジットカードであれば、ポイントが失効する心配をせずに済みますね。投資信託を買うにせよ、現金化するにせよ、ポイントの無駄を発生させない珍しく親切なクレジットカードです。
ETCカードが無料
別の記事で紹介したYJカードなど年会費無料のクレジットカードはそこそこの割合でETCカード取得にお金がかかりますが、インヴァストカードは違います。通常、500円程度取られるのが相場ですが、それを無料で提供してくれます。
高速道路を頻繁に使う方にはオススメしたいクレジットカードです。
クレジットカードブランドがVISA
ブランドとしてはVISAのクレジットカードしか発行されていません。ただ、VISAは国内でも海外でも十分普及しています。何ら問題ない、むしろインヴァンストカードを勧めたいポイントの一つです。
ただ、二枚目のクレジットカードとしてインヴァンスとカードを検討しているのであれば、考え直したほうが良いかもしれません。というのは、お店によってはVISAしか使えない、Masterしか使えないお店もあるからです。
二枚目としてインヴァンスとカードを検討している場合、そもそもあきらめるか、他に持っているカードを解約して別のクレジットカードに乗り換えることをオススメします。
ポイント積み立て投資について
投資先の紹介とオススメ度
実は本記事を書いている時点でインヴァンストカードの投資先については明らかにされていません。ただし、3つのコースへ投資可能なことが書かれていますので、以下記載します。
投資コース | 積極的な運用か | オススメ度 |
---|---|---|
アクティブ型 | ◎ | △ |
バランス型 | ◯ | ◯ |
パッシブ型 | △ | ◎ |
積極的な運用度に関してはホームページに記載されている内容を転記しました。
3つの中からオススメなのはパッシブ型です。これしかあり得ません。その前にアクティブ型とパッシブ型の違いを説明します。
パッシブ型・・・複数の株をある一定の割合で運用するサービス。割合は定期的に見直される。専門家があまり介入しない分、手数料が割安
これだけ見ると、アクティブ型も良いように見えますが、そんなことはありません。実は、専門家がいくら頑張って運用しても、ある程度機械的に運用されたサービスより良い利益を上げるのは至難の業なのです。そのような運用をしている投資信託もありますが、数は多くないです。日経平均株価の株価上昇率よりもよい儲けを叩き出せる投資信託は全体の1割程度しか無いと言われています。
そのような1割しかないアクティブ型の投資信託なのか判断するよりも、おとなしくパッシブ型のクレジットカードに投資したほうが良いでしょう。パッシブ型というと通常は日経平均株価に連動して購入する投資信託を指しますしね。
投資信託購入時の手数料について
購入時に手数料が掛からないとホームページには書かれていますが、実質掛かりますね。買う時の値段と売る時の値段が微妙に違うため買う時は若干割高に、売る時は若干割安になってしまいます。この分、インヴァンストカード側は手数料を得ているのです。ただ、これも0.1~0.35%程度です。十分、良心的ですね。
投資信託を購入すればこのぐらいの手数料は普通ですので仕方のない出費です。
投資信託購入時の金利について
外国の株式を購入した際、株の上下に加え、為替相場も動くのが普通です。そのため、株は上がっているのに、あなた自身が損をしてしまう可能性も十分考えられます。それを帳消しするためにある一定の金利が掛かってきます。インヴァストカード内のホームページでは、2%金利時の例が示されています。
金利が発生するサービスを利用してはいけません!金利2%は高すぎます。外国の株を買う投資信託であれば、為替相場分も含めた形で値段が上下するのが普通です。たしかになかなか思い通りに儲けられない可能性もありますが、物凄く損をする可能性もあります。同時に物凄く損をする可能性もありますが、金利分まで損することはありません。
インヴァストカードとしては、色々書いてこの金利2%が収入として欲しいだけです。罠に掛からないようにしましょうね。
クレディセゾンのポイント投資とどちらがお得?
日経平均株価に連動した投資信託を購入できる分、インヴァストカードの方がオススメ度は高いです。理由は日経平均株価に連動する投資信託が購入可能な1点に尽きます。また、まだまだ購入可能な投資信託の種類を増やすようで、今後に期待できます。
現金化と投資信託の購入、どっちがお得?
ずばり、答えはありません(泣)。どちらも魅力的に見えますね。あなたが好きな方を選べば良いと思います。
ただ、あえて選ぶなら投資信託でしょう。長期的にであれば、株は銀行預金より儲かると言われています。また、経済にも強くなれます。勉強がてら、投資信託に投資してみてはいかがでしょう?
デメリット
以下の2点が私の感じるインヴァンストカードのデメリットです
キャンペーンが行われていない
証券会社が発行しているクレジットカードのため、実店舗で還元率が非常に高いお店がありません。ジャックスモールを経由すれば還元率を高められるのですが、このようなショッピングモールは各クレジットカード会社どっこいどっこいで、大きなメリットとは言い難いです。
また、現段階では、クレジットカード新規登録者に対するキャンペーンが実施されていません。インヴァンストカードはお得感を打ち出しているクレジットカードではないのかもしれませんが、多い所では5000円相当のポイントが付与されるクレジットカードも多いです。キャンペーンが無いのは寂しい気もしますね。
例えば、楽天カードなどであれば、クレジットカード発行時に8000ポイントもクレジットカード発行時に付けてくれます。
今後の発表に期待したいですね。
まとめ
いかがですか。インヴァンストカードは投資信託を購入可能で、お得なクレジットカードであることがわかったと思います。発行は今年の初夏以降になりますので、まだまだ改善されていくのだと思います。今後の発表に期待ですね。
今回は以上になります。