JTB旅カードをご存知でしょうか。JTB旅カードはJTBが発行しているクレジットカードです。つい先日、JTBの同業である"てるみくらぶ"が経営破綻してしまい、海外から日本へ自力で帰らなければならない事態が発生してしまいました。ただ、JTBで同じようなことが起きるとは考えにくいです。
そんなJTBですが、実はクレジットカードも発行しており、旅先であなたのことをサポートしてくれるサービスを展開してくれています。今回の記事では、そんなJTB旅カードのメリットについて解説していきます。
目次
基本スペック
項目 | |
---|---|
年会費 | 1728円(税込) |
ブランド | VISA, Master |
ポイント還元率 | 1.0% |
JTBホームページ からの宿泊予約 | 最大2.0% |
保険 | 国内・海外 共にあり |
ブランド
ブランドとしてはVISAまたはMasterCardを選択することが出来ます。VISAとMasterCardはクレジットカードブランドの中でも最大手の2社で、これらのブランドを選択できること自体、大きなメリットです。どちらのブランドも二百カ国以上の決済に使えるため、JTB旅カードを取得したいと検討している方は、どちらを選択しても何ら問題ありません。
しいて挙げるとすれば、VISAブランドをオススメします。VISAカードはMasterCardよりも支払いに利用されている金額が大きく、何と全世界で100兆円も決済に使用されています。JTB旅カードを作る際、困ったらVISAブランド作っておけば間違いありません。
ポイント還元率
ポイント還元率は通常の買い物時においても1%も付与されます。クレジットカードの最大手である三井住友カードのポイント還元率は0.5%ですので、倍もあります。結構、大きなメリットですね。
更に、JTBの公式ホームページ経由で国内宿泊・ツアーおよび海外の宿泊・ツアーなどに申込んだ場合、ポイント還元率は2%にもなります。JTBを利用した際に最大限、ポイント還元率を獲得できますので、ぜひ積極的に利用するようにしましょう。
ポイントの使い道
JTB旅カードの利用で貯めたポイントは、JTB経由で申し込んだ国内および海外ツアー・航空券などに使うことが出来ます。ツアーとなると、どうしてもそこそこの出費が発生してしまいますが、それをポイントで少しでも軽減できるのは、私たちにとって有り難い話ですね。
JTB旅カードのメリット
保険サービスが充実している
JTBということで、海外旅行時の万が一に備えた保険サービスが充実しています。JTBが運営母体のジェイアイ傷害火災保険が提供している保険に自動的に入ることが可能です。
その特徴は、海外55都市のJiデスク(JTB旅カードデスク)で対面サービスが受けられる点、および提携している病院でキャッシュレスにて治療を受けられる店にあります。海外で、病院に行きたいとなっても、どこにあって何をしたら良いか、そもそも症状を伝えられるか、、など不安ですよね。
そんな時でも、JTBのサポート担当の方と対面で会話できた上に提携病院まで紹介してもらえたら、気分的には大分楽になりますよね(サポートの人との会話は日本語でもOKです!)。しかも、病院の治療に掛かるお金を払おうにも、そこまで多額の現金を持っていない場合もあります。キャッシュレスサービスを利用できれば、現金の必要が無くなるため、私たちにとっては大助かりです。
尚、日本国内でも旅行時の傷害死亡・後遺障害加入することも可能です。ただし、旅行中に一度でもJTB旅カードを使用していることが条件となっていますので、ご注意下さい。もっとも、旅先でJTB旅カードを必ず一度は使うと思うので、この条件も楽々クリアーできると思います。
Jiデスク(JTB旅カードデスク)を利用可能
先ほどの保険サービスの項目でも挙げましたが、JTBが運営しているJTB旅カードデスクを利用可能となります。こちらは、海外の55都市に事務所を構えており、保険以外にも様々なサービスを提供してくれます。具体的には以下のサービスを提供しています。
インフォメーションサービス | トラベルサービス | エマージェンシーサービス |
---|---|---|
都市情報の案内空港案内 出入国案内フライト案内 航空会社の電話番号、ホテルの紹介 案内ショッピング 免税店等の情報提供 イベントの情報提供 諸税(VAT等)に関するご案内 | レンタカー・ハイヤーの予約 リムジン送迎手配 各種交通機関の予約 ホテルの予約 レストランの予約 現地観光ツアーの手配 イベントのチケット手配 | パスポート・トラベラーズチェックの紛失 盗難時の手続き案内カードの紛失 盗難時の手続きの案内事故 トラブル時の各種アドバイス 現地医師・病院の案内 緊急時のアテンドの手配 |
JTB旅カードを作成する大きなメリットはココの部分ではないでしょうか。特に海外へ旅行に行った場合など、万が一の事態が発生した時にどう対応したら良いか、すぐに分からないですよね。例えば、パスポートを無くした、とか現金・クレジットカードを盗難されたら、パニックで凄い混乱すると思います。
そんな困った事態が発生したとしても、JTB旅カードデスクに電話すれば、どう対処したら良いか丁寧に教えてくれます。しかも、あなたのことを日本語でサポートしてくれます。
また、そんな万が一の事態以外にも、旅先のオススメスポットなども電話すれば積極的に教えてくれますので、是非利用してみて下さいね。
日本に一度でも住んだことがあれば、日本語もかなり堪能になれます(事実、その人も流暢な日本語を話してくれていました)。これほど心強い存在はないなー、とその時は感じました。
えらべる倶楽部で割引サービスを受けられる
JTB旅カードへ申し込むと、えらべる倶楽部へ自動的に加入できます。こちらに関しては、企業の福利厚生サービスにも利用されているような、メリットの大きいサービスです。
全国約3,000カ所のレジャー施設や、かんぽの宿・ホテルなどを、割引価格で利用できるようになります。例えば、ディズニーランドやUSJなどの施設にて1000円引きで入場チケットを買うことが出来ます。ディズニー以外にも様々な場所で利用できますので、是非利用してみて下さい。
JTB旅カードのデメリット
電子マネーへのチャージ用としてはイマイチ
残念ながら、電子マネーへのチャージ用としては、オススメすることが出来ません。waonやpasmoへはチャージそのものが出来ませんし、nanacoやSuicaに関してはチャージ自体はできますが、JTB旅カードのポイントが付与されません。
ただ、QuicPayを用いれば、全国のコンビニやスーパーなどで使用可能です。JTB旅カード経由で電子マネーを利用したい場合は、QuicPay払いを選択してみてはいかがでしょうか。
nanacoチャージにオススメのクレジットカードに関しては、こちらの記事にまとめました。
ポイントの有効期限が短い
クレジットカードのポイントは2年間有効のものが多いですが、JTB旅カードを利用することで貯まるポイントの有効期限は獲得した日の翌年12月までとなっています。12月に付与されたポイントの有効期限は1年しかないので、ちょっと短い印象ですね。
JTB旅カードのポイントは、使い道も限られていますので、旅行時などに一気に使うようにしましょう。
JTB旅カード以外のクレジットカードとの比較
実は、JTB旅カードには、スーパーロード及びマイレージカードの機能の付帯したクレジットカードもあります。それぞれ、簡単に紹介しますね。
JTB旅カード スーパーロード
年会費は2160円(税込み)と400円値上がりするのですが、JTB旅カード スーパーロードカードというものがあります。こちらに関しては、車の万が一に備えるためのクレジットカードです。JTB旅カード スーパーロードを申し込んだ場合、自動車に関する以下のサービスを無料で受けることが可能です。
・ガス欠
・鍵開け
・バッテリーあがり
・スペアタイヤ交換
・クイックサービス(30分程度の軽作業を請け負ってくれる)
実は、コレ相当お得なサービスです。例えば、バッテリー上がりが起きた場合、通常ですと作業費だけでも1万円以上掛かります。これを無料で出来るのであれば、申し込んでおいても損は無いのではないでしょうか。
上に挙げた費用を無料に抑えるためにJAFの会員になるという手もあります。その場合、年会費が何と4000円も掛かってしまいます。これが、400円で済むのであれば、非常にお得でメリットも大きいですね。
是非、申し込みを検討してみて下さい。
JTB旅カード JMB
JTB旅カード JMBに関しては、年会費が2160円と通常カードと比べて400円値上がりするのですが、こちらに関してはJALのマイルを貯めることが出来るようになります。
国内旅行や海外旅行に行くのであれば、飛行機に乗ることもあるかと思います。そんな時でもマイルをJTB旅カードに貯められるのは有り難い話ですね。
更に、このカードに関しては、先ほど説明したレッカー移動などのサービスも利用することが可能で、大変メリットの大きいクレジットカードです。
JTB旅カードスーパーロードに申し込むくらいならば、JTB旅カードJMBに申し込んだ方が良いでしょう。
私ならこう使う
JTB旅カードのポイントの使い道は、JTBの旅行ツアー代やホテルの宿泊費です。ですので、年に何回かの旅行時に使うようにします。
その際、日常的な買い物にもJTB旅カードを使い、とにかくポイントを貯めるようにします。1%のポイント還元率はやはり魅力的です。貯めたポイントで旅行代金の一部でも割り当てられれば嬉しいですよね。
"てるみくらぶ"のような小さな旅行代理店を経由してツアーに申し込んでしまうと、万が一の事態が発生してしまう恐れがあります。大手であるJTBのツアーであれば、安心感がぐんと上がります。積極的に利用してみてはいかがでしょうか。
また、JTB旅カードの弱点は、電子マネーへのチャージ用として使うことが出来ない点にあります。ですので、私とかならSuicaを頻繁に使いますので、Suicaへのチャージ用としてオススメなビックカメラのSuicaカードも作り、JTB旅カードと併せて使用すると思います。
まとめ
いかがでしたか。JTB旅カードのメリットなどの特徴について説明しました。年会費が掛かるクレジットカードだけあって、旅先で様々なサービスを他のクレジットカード以上に受けることが可能です。取得を検討してみてはどうでしょうか。
今回は以上になります。
参考までに、Booking.comカードについて紹介します。こちらに関しても、旅先のホテルの予約を、Booking.com経由で申し込むことで割引料金を適用してくれます。良かったら参考にしてみて下さい。