近畿大学で、入学金や授業料がクレジットカード払い可能となりました。高校や大学での支払いは何となく銀行振り込みしか出来ないイメージを持っていたので正直、驚きました。
そこで、今回の記事では、その取り組みに関して詳しく解説していきたいと思います。
目次
概要
近畿大学では、平成30年(2018年度)入学試験の合格者に対して、日本の大学で初めて入学時の入学金・授業料等の支払いにクレジットカード決済ができるようになります。
ざっと調べた所、大抵の大学は入学金や授業料の支払いは、銀行からの引き落とし、または指定口座への振り込みにしか対応していません。それが、クレジットカード払いも出来るようになるということで、銀行振り込みと含め、支払い方の選択肢が増えます。
メリット
支払いが楽になる
銀行振り込みというと、直接窓口なりATMなりに行って所定の情報を登録した上で支払う必要があります。その点、クレジットカード払いであれば、インターネット上で支払いが完結します。
私たちとしては、窓口で並んだり、ATMで慣れない振り込み作業をする必要が無くなって助かりますね。
クレジットカードのポイントが貯まる
近畿大学は私立大学のため、授業料がそこそこ高く、授業料が安い学部でも年間100万円、4年間合計すると400万円も掛かってしまいます。結構な出費ですが、クレジットカードで支払えばそのうちの1%にあたる4万円分、ポイントという形であなたへ還元されます。
結構なポイントになりますね。銀行振り込みであれば、振り込み手数料という名目でお金が追加で発生してしまいます。近畿大学へ子供が入学する予定なのであれば、クレジットカードを新規で作ってでもカード払いする価値はあると思います。
デメリット
クレジットカードの上限額には注意が必要
100万円近い支払いとなると、気になるのがクレジットカードの支払い上限額です。ゴールドカードでない一般クレジットカードだと100万円も一気に支払うことが出来ません。
そのため、支払いが発生する月には、あらかじめクレジットカード会社へ連絡して一時的な支払い枠の増額をしてもらう必要があります(または分割で支払う)。この辺は、ちょっとわずらわしいかもしれませんね。
クレジットカードの期限が在学中に来てしまう
クレジットカードの有効期限はおよそ5年しかありません。そのため、子供の在学期間である4年間のうち、途中で有効期限が来てしまう可能性がそこそこ高いです。
その場合、システム画面に入ってクレジットカード番号を入力しなおす必要があります。ログインIDやパスワードなど、その頃には忘れている可能性が相当高いため、結構手間取ると思います。
ポイントは獲得できますが、クレジットカード払いも万能ではないことがわかって頂けるかと思います。
行きたい大学を決める決定打にはならない
取り組みとしては確かに面白いと思います。ただ、近畿大学がクレジットカード払いを導入したとして、それで応募者が増えるとも思えません。子供の立場であっても親の立場であっても、クレジットカード払いが可能であっても不可能であっても、受けたい大学は受けたいですしね。
便利にはなったのは間違いないのですが、むしろ大学としての価値の向上(建物をキレイにする、世界有数の研究施設の導入など)に力を入れても良いのでは、、と思ってしまいますね。
近畿大学のその他の取り組み
デメリットをざっと挙げてしまいましたが、入学金や授業料の支払いをクレジットカード払い可能にした点そのものは、大変評価できる取り組みだと思います。実は、近畿大学はクレジットカード関連の取り組みに積極的な大学でもあります。
どの大学でも学生証は必ず発行されるものですが、近畿大学の学生証はVISA機能付きのプリペイドカードとなっています。VISA機能が付いているため、学内で使えるばかりでなく、学外でもVISAが使える所ならば、どこでも使うことが出来ます。
三井住友カードと提携しての取り組みですが、興味深いですね。VISAがあれば、日常用途としても有用ですし、卒業旅行などで海外へ行く際もわざわざクレジットカードを作らなくても、支払いを発行されている学生証さえあれば、カード払いが可能です。
しかも、プリペイドカードですので、チャージした以上にカード払いすることが出来ませんので、安全面にも十分配慮しているのです。
まとめ
いかがでしたか。近畿大学の入学金や授業料がクレジットカード払い可能なことに関してまとめました。
時代の流れとしては、クレジットカード払いは他の大学へも普及していく流れだと思います。その第一号ということで、近畿大学としては良いPRが出来たのではないでしょうか。今後も期待していきたいですね。
今回は以上になります。