アメリカのドルを入手する方法は銀行で両替するなど、様々な方法があります。今回の記事では、様々な方法の中でも最も手数料が安いと言われているクレジットカードのキャッシングを用いた両替方法を紹介します。
クレジットカードのキャッシングによるドルの入手方法を知っておくことで、万が一現金不足に陥ってしまったとしても現地調達できます。非常にオススメの方法です。
目次
キャッシング用ATMについて
キャッシング用ATMの設置場所
空港内であれば必ずATMが設置されているのでぜひ利用しましょう。
現地についてから探すのが不安な方向けに、ATMの設置場所について書かれているサイトを紹介します。
ホノルル国際空港のATMの設置場所
ロサンゼルス国際空港のATMの場所(英語です)
キャッシング可能なATMかどうかの判別方法
全てのATMであなたが所有しているクレジットカードでキャッシングが使える訳ではありません。使用可能なATMはクレジットカードブランド毎に異なっています。ATM毎に扱っているブランドはロゴで表記されています。以下にロゴを記載します。
VISA | Master |
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JCB | American Express |
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キャッシング機能なし |
Diners cardをお持ちであれば、アメリカではcitiバンクやCirrusのロゴが付いたATMでドルを引き下ろせます。
Visaは何となくわかると思いますが、Master, JCBに関してはCirrusというロゴが付いたATMからもドルをキャッシング可能ですので覚えておくと良いでしょう。
キャッシング時の海外ATMの使い方
やり方は凄く簡単です。以下の手順に沿って行えば良いだけです。
暗証番号を入力する
現金引き出しを選択する
引き出したい金額を入力
クレジットカード・現金が出て来る
日本の銀行で現金を引き出すのと、何ら変わりませんね。2点だけ注意点があります。以下の二つの英語を覚えておきましょう。
PIN:暗証番号のこと
Withdraw:現金引き出しのこと
これさえわかれば、問題なくアメリカ現地のATMからドルを引き出せると思います。
クレジットカードのキャッシング利用時の手数料について
手数料はいくらかかるのか
キャッシング利用時の手数料はATMの使用手数料と、キャッシング利用から実際にお金をクレジットカード会社に支払うまでの期間の金利の二種類があります。
アメリカのATM使用時の手数料は、1万円相当のドルを引き出すのであれば、216円と非常に安いです。これに金利がかかってくるため、例えば3万円をドルに両替した場合、およそ700円程度で済みます。
キャッシング手数料の抑え方
キャッシング手数料を抑える方法として、繰り上げ返済を行う手法があります。キャッシングとは言うなれば借金です。借金は借りている期間が長いほど、金利を取られます。ましてや、クレジットカードの金利は年15%近くと銀行金利と比べ、非常に高いです。
何もしないでいると、キャッシング手数料はキャッシングをした翌月の引き落とし時に請求されます。すると、一ヶ月~二ヶ月分の金利を取られてしまいます。ところが、繰り上げ返済をすると一週間程度の金利で済むのです。
繰り上げ返済のやり方ですが、クレジットカード会社に電話するだけで良いです。繰り上げ返済をしたい旨を伝えれば、後は手順を伝えてくれます。ドルに両替した分、銀行振込するよう指示されます。ただし、振り込み手数料はあなた自身が支払う必要がありますので、注意しましょう。
手数料を最小限にするのであれば、アメリカからクレジットカード会社に電話して繰り上げ返済する旨を伝えましょう。その上で、インターネットバンキング経由ででクレジットカード会社に所定のお金を振り込めば良いです。ただ、国際電話になってしまうので、日本に帰ってから電話した方がかえってトータルとしては安く済むと思います。
ただ、旅行であればどんなに長くても一週間程度だと思います。日本に戻ってきてからクレジットカード会社に電話してドルのキャッシングの繰り上げ返済の手続きを開始しても、一週間分の金利の支払いで済みます。日本に戻ってきてから手続きすれば十分だと思います。
繰り上げ返済しない場合手数料は円700程度かかります。繰り上げ返済すれば、半額以下の300円程度まで圧縮することが可能です。
早めに返済するようにしましょうね。
キャッシング利用時の注意点
キャッシング利用枠は十分にあるか
キャッシング枠は決して無限にあるわけではありません。クレジットカードであれば、審査時にキャッシング枠として上限いくらか設定しています。この金額を上回るドルを引き出すことは出来ません。日本にいる時に確認しましょう。通常はクレジットカード会社から送られてくる明細書に記載されています。
キャッシング枠が足らない、または設定されていないのであればクレジットカード会社に相談しましょう。海外旅行に行くのでキャッシング枠を増やして欲しいといえば、問題なく増やしてくれると思います。
キャッシング利用は信用できるATMで
アメリカなどでキャッシングを利用した場合、スキミング被害にあわないよう、気を付ける必要があります。スキミング被害とは、クレジットカードの情報を抜き取られることで、第三者に不正利用されてしまうことを指します。
空港などのATMであれば、スキミング被害を考える必要はありませんが、街中にぽつんと置かれているATMは要注意です。ATMに不正改造をほどこされており、カード情報を抜き取られてしまう可能性があるためです。アメリカは日本より犯罪発生率が比較にならないくらい高いです。
基本的にキャッシングに使うATMは空港内もしくは銀行内のものを使用し、それ以外の場所は使用しないようにしましょう。
その他、アメリカ滞在時にクレジットカードを有効活用する方法を以下の記事にまとめましたので、良かったら参考にしてみて下さい。
今回は以上になります。
参考記事
クレジットカードをアメリカで利用する場合、カードリーダーを自分自身で操作しなければならない場合があります。簡単に使えますが、不安がある場合、こちらの記事に一度目を通しておくと現地で困らないと思います。