クレジットカードを作成すればわかりますが、必ず利用限度額が定められています。最低でも10万円程度から、中には100万円を超える利用限度額が設定可能なクレジットカードまであります。ただ、この利用限度額ですが、自分自身で決めることが出来ません。大体、クレジットカード会社の方で勝手に決められてしまいます。
ただ、この利用限度額は高くてもあまり良いことはないのです。実は下げた方が良い場合の方が多いのです。今回の記事では、クレジットカードの利用限度額が決まる仕組みについて解説した上で、なぜ下げた方が良いのか、解説していきたいと思います。
目次
利用限度額の決まり方
クレジットカードの利用限度額は、どのように決まるのでしょうか。基本的には、以下の4つの要因によって決まると言われています。順々に説明していきましょう。
- クレジットカードとして定められている利用限度額
- クレヒス
- 年収
- あなたのクレジットカードの保有枚数
クレジットカードとして定められている利用限度額
実はクレジットカード毎に利用限度額の上限と下限が定められています。これは、クレジットカードごとに異なっています。例えば、楽天カードなどであれば100万円まで定めることが可能ですが、楽天ゴールドカードだと200万円まで上がります。
私もいろんなクレジットカードを保有していますが、安いものは60万円までしか無いものがありますし、高いものは150万円近く設定されているものもあり、本当に利用限度額はクレジットカードによるんだな、と実感しています。そのため、高い利用限度額を求めているのであれば、利用限度額の設定の高いクレジットカードを選んだ方が良いです。逆に利用限度額を下げる分には、どのクレジットカードでも同じですね。
ゴールドカードなどでなければ、クレジットカードの利用限度額の下限は5または10万円である場合が多いです。そのため、利用限度額は5または10万円まで下げることは可能です。
クレヒス
クレヒスも重要な要素です。クレヒスとは"クレジットヒストリー"の略語で、あなたのクレジットカードによって発生したの返済履歴を表しています。これがすごく重要で、一度でも返済を滞ってしまうと、そのことが記録されてしまいます。
すると、この人は信用できない人だな、とクレジットカード会社の人に思われてしまい、利用限度額を下げられてしまうのです。あまりにも信用されないとクレジットカード会社に思われてしまうと、最悪クレジットカードを発行できなくなってしまいます。その点も注意が必要ですね。
年収
利用限度額を決める際、当たり前ですがあなたが一年間に使うであろう金額を推定する必要があります。その際に重要なのが年収です。年収が多ければ、それだけ使える金額も増えるということなので、利用限度額も引き上がります。
返済できるだけの力がある人には、沢山クレジットカードで支払って欲しいので、利用限度額を引き上げているんですね。当然といえば、当然ですね。
あなたのクレジットカードの保有枚数
クレジットカードの保有枚数も利用限度額へと影響します。これも理屈は年収と一緒です。つまり、年収によって一年間に使うであろう金額は決まってきます。クレジットカードの枚数が増えてくると、一枚あたりに使える金額は減ってきます。
そのため、クレジットカードの利用限度額は枚数が増えるごとに減っていきます。特に、新規にクレジットカードを作成すると、影響しますね。この辺の情報も実はクレヒスを見ることで全クレジットカードに情報として共有されます。世の中、怖いですね。
利用限度額を減らした方が良い理由
では、なぜ利用限度額を減らした方が良いのでしょうか。理由はすごく簡単で、私たちにとってあまりにも多すぎる利用限度額が大抵の場合、設定されてしまい、節約および不正利用された時の被害額が大きくなりすぎてしまう点に問題があります。
順々にみていきましょう。
節約
利用限度額が多くてよろしくないのは、この節約という観点が一番大きいです。利用限度額が多くなると、それだけお金を使いやすくなってしまいます。すると、不要なものまで買いやすくなってしまい、いろんな所で浪費しやすくなってしまいます。
逆に利用限度額が低いと、今月はこの商品買うの我慢するか、、となるわけです。心理学的には、この買うのを先延ばしする行為が、私たちの心の充足感を引き上げてくれます。なので、いつでもクレジットカードで買い物が出来てしまう状況は、実はあまり良くはないのです。
不正利用
クレジットカードの負の側面として、第三者があなたのクレジットカードを不正利用されてしまう可能性がある点があります。ひとたび、カード番号情報が知られてしまうと、セキュリティの低い外国へと情報が伝わり、そこで使われてしまいます。
相手もあなたのクレジットカードの利用限度額いっぱいまで使ってしまおうとするでしょう。その際、クレジットカードの利用限度額が高いと、それなりの被害額になってきます。前、説明した利用限度額100万円のクレジットカードを保有していると、最大で100万円の被害となってしまいます。
この点においてもクレジットカードの利用限度額は引き下げておいて損はありません。
利用限度額の引き下げ方
では、どうすればクレジットカードの利用限度額は引き下げられるのでしょうか。結構、簡単に引き下げられますよ。
電話する
クレジットカード会社に電話をすれば、利用限度額はいつでも引き下げることが可能です。引き上げの方は審査が必要なのですが、引き下げに関しては特に条件はありません。ですので、電話一本でクレジットカードの利用限度額は引き下げることが可能でしょう。
インターネット上で申し込む
実は、インターネット経由で利用限度額を調整可能なクレジットカードも存在します。例えば、楽天カードなどではインターネット上で利用限度額を減額可能になっています。下記にありますように、私の利用限度額は100万円ありますが、70, 50, 30, 10万円のいずれかへ減額することが可能です。
インターネット上で利用限度額を減らせると楽で助かりますね。
大きな買い物をクレジットカードで行いたい場合
利用限度額を減らすことによって発生する一番の問題は、大きな買い物をクレジットカード払いできないことです。それこそ、iPhoneや高価なパソコンの購入・海外旅行など、困る場面はそれなりにあります。
そういった時は、一時的な増枠申請をクレジットカード会社へ出しましょう。そうすれば、利用限度額を一時的に増額してくれます。必ず応じてくれるわけではないのですが、クレジットカード会社からみても元々の利用限度額へ戻すだけの作業なので、快諾してくれるはずです。
ぜひとも、知っておきたい知識ですね。
まとめ
クレジットカードの利用限度額を減らしたほうが良い理由についてまとめました。特に、節約ですよね。クレジットカードのあまり良くないポイントとして、ついつい使いすぎてしまう点があります。それを防止するためにも利用限度額を減額する方法は、非常に効果が高いと思っています。
みなさんも、是非一度、試してみてはいかがでしょうか。
今回は以上になります。