最近、httpsに対応したサイトが多くなってきました。googleの調査結果によると、およそ5割ものサイトがhttps化してきています。
一方、https化に対応と言っても及び腰にならないでしょうか。実際の所、ブログを書くことは楽しくても、https化を進んで行いたいと考えている人は、そう多くないと思います。
そこで、今回の記事ではhttps化のメリットや、httpsに関する知識ゼロの私が実際に行った作業について解説していきます。その上で、少しでも多くの方がブログをhttps化に向けて重い腰を上げて頂ければ、私としては嬉しい限りです。
目次
https化とは
一言でいうと、https化とは、サイトの情報が暗号化されることを指します。https化することで、あなたがブログの情報を表示する時、またはブログ内のコメント欄で発信する時に情報が暗号化されるため、第三者が情報を傍受できなくなります。
アメリカ政府が運営しているサイトは、https化されており、日本でも国税庁や特許庁がhttps化されています。また、検索最大手のgoogleやyahoo、楽天やamazonもhttps化されています。
ブログレベルでみても、私のサイトもhttps化されています。googleで試しに何か検索してみて下さい。結構、多くのサイトがhttps化されていることに気付くと思います。
インターネット上の情報を第三者が勝手にのぞき見れるのは、まずいですよね。今では、ますます色んなサイトがhttps化を推進しているのです。
https化していないと、自サイト表示時にchrome上で警告がでる場合がある
直接の被害が出そうなのはこちらでしょう。8月17日にgoogleより以下の警告が送られてきました。
2017 年 10 月より、ユーザーが Chrome(バージョン 62)で HTTP ページのフォームにテキストを入力すると、「保護されていません」という警告が表示されるようになります。また、シークレット モードを使用している場合は、HTTP ページにアクセスするだけで「保護されていません」と表示されます。
貴サイトでは、たとえば以下に示す URL に、Chrome の新しい警告が表示されるテキスト入力フィールド(< input type="text" >、< input type="email" > など)が見つかりました。これらの例を参考にどのページで警告が表示されるかを確認し、ユーザーデータを保護するための措置を講じていただきますようお願いいたします。
何やら気持ち悪い警告ですね。"保護されていません"なんていう警告を出されたら、あなたのサイトを読みに来てくれ人は減ってしまいますよね。googleとしてはhttps化をオススメしており、その一環で警告を出すようにしています。私たちとしては、警告が出ないよう、対応していくしかないと思います。
https化のメリット
ウェブブラウザ上で保護されたコンテンツとして認識される
ウェブブラウザであるchromeにてあなたのサイトを表示した場合、こちらの図のように暗号化の度合いに応じてURL横に表示されるアイコンが変わります。あなたのサイトの全てのコンテンツが暗号化されていると、一番下の図のように緑色で"保護された通信"と表示されます。こういうのが出ると、読んでいる人に安心感を与えられますよね。最終的にはアクセス数に関わってくると思いますので、そこそこメリットが大きいと感じています。
検索順位も若干上がる
https化に関しては、ただウェブブラウザの表示が良くなるだけでなく、検索順位にも影響します。googleの数ある評価関数の中で、https化されているかどうかは評価対象となっているのです。現在は5割近い人がhttps化している以上、メリットは前よりも小さくはなっていると思います。こちらにhttps化されているサイトの割合に関して、googleが調査している結果をのせます。他国と比べると、https化されている割合は低いですが、色んなサイトがhttps化に対応しています。
ただ、そうはいっても、まだ半分ものサイトがhttpsに対応していません。httpかhttpsかというブログの中身と関係ない所をビシっと決めて、あなた自身はブログの中身にこだわれる環境にした方が良いと私は思います。
パーマリンクも修正できる良いチャンス
https化するということは、httpで作ったサイトを移管することを意味します。このタイミングであれば、あなたが作成したパーマリンクの設定を見直せる良いチャンスだと思います。
私がブログを解説した当初は、パーマリンクなんて何ら気にしていませんでした。当時のアドレスには、"/ブログの公開年/公開月/公開日/"の三段階下の階層にブログの中身を格納していました。SEO的には、これはやってはいけないアドレスの付け方です。出来れば、ブログのメインURL直下(~.jpの一個下の階層)に配置するか、せめて二段下の階層に配置しないと変なことになってしまいます。
https化する際は私みたいに、誤ったパーマリンクを設定してしまって後悔している人にとって、URLを修正できる絶好の機会です。私としてはこのメリットが最も大きかったです。
意外と時間が掛からない
https化を今日実際に行いましたが、サイトアドレスの変更と併せても3時間程度で作業を終わらせることが出来ました。サーバー移転の時は、12時間近く掛かりましたので、作業時間は1/4で済みました。実際の所、そこまで難しい作業ではありません。
httpのURLをhttpsに書き換える作業も、ツールを使えば20分もあれば終わります。ブログを開設して1年も経っていない私がいうのですから、ある程度知識のある人ならもっと短時間で対応できると思います。気楽に対応できる所もhttps化の一つのメリットだと思います。
https化のデメリット
https化するモチベーションが無い
https化でサイトが暗号化された所で、大多数の人は暗号化しなければ困るような内容を書いていないと思います。インターネットのサイトは、人に見てもらうために作りますよね。httpsに対応して、通信が暗号化されても、これ自体はどうでも良いことですよね。
また、問い合わせフォームをサイト上に設けている方であれば、入力された内容が暗号化によって第三者に情報がもれないという観点から、https化した方が良いです。ただ、効果自体がそもそも限定的だと思います。問い合わせ自体、そうそう来る訳ではありませんし。。。
また、セキュリティを気にしている方であれば、問い合わせフォームではなく、メールアドレスなりtwitterのアカウントを公開すれば、https化する必要も無くなります。https化は通信を暗号化するのが目的で導入するものなのに、暗号化そのもので私たちが大きなメリットを感じることは無いのです。
一時的にアクセス数が下がる
https化するということは、アクセスが新しいサイトに集まるようになることを意味します。それゆえ、googleなどの検索サイト経由でのアクセス数は一時的には減ってしまいます。他のブログをみる限り、3割近く落ちるようです。
ただ、当ブログに関しては今のところアクセス数が減少しているようには見えません。httpsのアドレスに関しては、1ヶ月ほど前に作るだけ作って、放置していたのです。httpsへサイトを移管するのが面倒で、1ヶ月放置していたのですが、この一ヶ月の間にhttps側のサイトの評価が上がったのかもしれません。
この処置をやる価値があるかは微妙な所ですが、(httpのサイトとhttpsのサイトが二重で存在することになるので)アクセス数の下がり方には個人差がありそうですね。
まとめ
いかがでしたか。https化のメリットについてまとめました。
作業をやり終えて、正直修正してよかったな、と感じています。ずっと、心残りに思ってきたことですから。記事を書くこととは、全く関係ない作業となりますので、気分転換にでも対応してみてはいかがでしょうか。
今回は以上となります。
ブログ運営という目線でみた場合、https化以外にもサーバーの移転を経験してきました。こちらの記事にまとめましたので、よかったら参考にしてみて下さい。