アメリカでは日本以上に様々な種類のクレジットカードが発行されています。どのクレジットカードを選んだら良いか、イマイチ分かりづらいですよね。
そこで、今回の記事では、アメリカで発行されているクレジットカードの種類を紹介した上でで、日本と比較を行いました。
目次
アメリカ独自のクレジットカード
Balance Transfer Credit Card
Balance Transfer Credit Cardとは、複数のクレジットカードより発生した未払い残高を一枚に統合する際に、掛かる手数料が低いクレジットカードのことを指します。このカードをひきつける魅力が何かといえば、未払い残高を統合した後、一定期間は利子が発生しないことです。しかもその期間が比較的長く、約1年半程度あります。
ただ、借金を一枚のクレジットカードにまとめる際、3%程度の手数料が掛かります。また、1年半の期間が経過後は正規の金利(年利12%以上)が発生します。正規の金利が発生する前に再度クレジットカードを乗り換えれば利子は発生しないので、お得なのかもしれません。
アメリカ人は借金好きという話も聞きますが、このカードこそ、まさにアメリカ人の借金好きを支えている種類のカードに他なりませんね。日本には無い分類のクレジットカードです。
Credit card with a 0% intro purchase APR
Credit card with a 0% intro purchase APRといって、支払い回数が一定回数以下であれば、金利が発生しない種類のクレジットカードがあります。ただ、日本と違い金利の発生しない支払い回数が半端なく多いです。何と18回払いでも金利が発生しないのです!(APRとはAnnual percent rateといって年利のこことです。)
使い方によっては、家計に負担を掛けない支払い方が可能になってきます。反面、複数回払いを頻繁に使うと借金地獄に陥ってしまいます。そのため、先ほどで紹介したBalance transfer credit cardがあるのでしょうか。
クレジットカードがアメリカの借金を増長している側面がありそうですね。日本では、ボーナス払い時限定で金利が掛からないカードはあっても、それ以外の複数回払いの場合は必ず金利がかかりますから。
Low Interest Credit Cards
Low Interest Credit Cardといって、金利が低いクレジットカードの種類があります。ただし、よく読むと金利が低いわけではなく、金利の発生しない期間が長いため、トータルで見ると低金利だと謳っているだけです。
また宣伝方法もひどく、24ヶ月後時点の年利が低いということだけを広告しており、36ヶ月後となると金利が跳ね上がるはずなのに、その点については一切触れられていません。かなり、悪質な種類のクレジットカードですが、損得も自己責任なアメリカだからこそ、発行されているクレジットカードなのでしょうね。
Prepaid Credit Cards
Prepaid Credit Cardsといって、ある一定金額をカード会社に支払うことで、その金額分だけカード払いが可能となるクレジットカードです。日本で言う電子マネーに近いシステムです。
クレジットカード破産してしまった方、または信用度の低い方だとクレジットカードは基本的に作れませんが、Prepaid Credit Cardsであれば、作成可能です。便利だととても言えませんが、信用度を一から積み上げるためには、この種類のクレジットカードを使うしかありません。
Secured Credit Cards
Secured Credit Cardsといって、一般的なクレジットカードと同じ機能は有しているのですが、事前に一定金額をカード会社に収める必要があるクレジットカードです。
Prepaid Credit Cardsは、一定金額分の支払いが完了した場合、カードとして使えなくなるのに対し、Secured Credit Cardsでは、特に制約はなく、通常のクレジットカードを使い続けられます。
ただし、利用限度額は、事前にクレジットカード会社に納めた金額となります。低信用者向けのクレジットカードですが、日本人が最初に取得するカードとしても最適ですので、一度取得を検討してみてはどうでしょうか。
日本・アメリカ両方に存在するクレジットカード
学生カード
学生カードですが、日本・アメリカ両国で発行されています。クレヒスを重視するアメリカですが、学生だけは関係ないようです。先行投資的な意味合いが強いのでしょう。
ただ、そのサービスは日本と異なります。例えば、GPA(日本で言う成績表)の点数が3.0点以上取れ続けた場合、20ドルの報奨金をもらえますカードがあったりします。学生の勉強を積極的にバックアップしているのです!
日本の学生カードにこのような機能は付いていません。是非とも日本でも導入してもらいたいですね。
参考までに、Discover社が発行している学生カードの例をこちらの記事で解説しました。
旅行者向けクレジットカード
旅行を頻繁に行う方向けに完全にカスタマイズされた形でアメリカではクレジットカードが発行されています。
例えば、日常生活におけるポイント還元率が1%があったとして、旅先での飛行機代・ホテル代・タクシー代等に対してはポイントが2倍付与されます。更に、海外でカード払いした際の両替手数料は無料、各種海外保険完備、入会時から数ヶ月の間に一定の条件を満たす事で5万ポイントも付与されたりと、最高の種類のクレジットカードです。
ゴールドカード
アメリカにもゴールドカードはあります。日本と同じように、富裕層を意識した作りとなっています。一点違う点は、飛行機やホテルのアップグレードにかけてよい金額の上限がはっきりと書かれていることです。アメリカらしい仕組みですが、無理な要求をお客さんから請求されないための防衛策なのでしょう。
ただ、ステータスという面を考えると、アメリカのゴールドカードは相当なものです。日本では、お金さえ払えばすぐにでも取得出来るのに対し、アメリカでは良いクレヒスを何年もかけて構築しないと作ることが出来ません。日本人が数年滞在して、やっと作れる種類のクレジットカードですね。
また、ステータス性の高いカードがゆえか、カード本体も豪華なクレジットカードが発行されています
何と本物の金でカード表面をコーティングしたクレジットカードが発行されています!ぜひとも、一度見てみたいですね。
高還元率クレジットカード
アメリカでは日本をはるかに上回る還元率の高い種類のクレジットカードが発行されています。なんと5%まで達するクレジットカードもあります。
なぜ、こんなに高い還元率を達成可能出来るのかというと、要は一番上に挙げたクレジットカードの金利で得た利益を還元しているだけなのです。そのためか、日本よりも圧倒的にお得なクレジットカードが多いのも特徴の一つです。
まとめ
いかがでしょうか。アメリカで発行しているカードを8種類に分類して比較してみました。
先ほど紹介したクレジットカードの種類の中で、最初に作る上で最もオススメなのが、Secured Credit Cardです。何故なら、アメリカへ駐在したてのクレヒスを積んでいない状態でもクレジットカードを発行してくれるからです。
日本以上に多様なクレジットカードが発行されていますが、発行してはいけない種類のカードも日本以上です。アメリカのクレジットカードを作る際は是非、気を付けて下さいね。
今回は以上になります。
参考までに、アメリカで発行されているオススメのクレジットカードについて、こちらの記事にまとめました。よかったら、参考にしてみて下さい。