家計簿を使って自分の支出と収入を管理し、貯金を増やしたいと考えている人は多いと思います。一方で、それをずっと続けられる方は多くないです。
私も家計簿は付けたいと思ったことは何度もありますが、実際に付けたことは一度もありません。家計簿を付けて細かくお金を管理しても仕方が無いと思ったからです。
そこで、登場するのが家計簿アプリです。家計簿アプリであれば、おおよその収支を自動的に取得してくれるので、家計簿を自動的に付けてくれます。今回の記事では、そんな家計簿アプリの中から、あなたの手間がほとんど掛からない、おすすめのものを3つ紹介します。
MoneyTree
まず紹介するのが、MoneyTreeです。2013年にはApple Best of 2013を受賞しました。
メリット
まず、シンプルな点が良いです。銀行口座内の預貯金・クレジットカードの支払い残高・電子マネーの残高・証券会社内にあずけている資産残高がすぐにわかる構成になっています。
また、無料コンテンツが充実しています。例えば、毎月の収支および資産の推移をグラフ化してくれます。そのため、大きな出費があった月がひと目でわかるようになっています。
更には、支出を分類分けする機能が他と比べて強力です。どのアプリも、取り込まれた支払いは、電気代・水道代などのように自動的に分類分けしてくれるのですが、分類分けの精度が他の比べて高いです。例えば、ジムの月会費の支払いやアプリ内課金なども自動的に分類してくれました(他の2つには無理でした・・・)。
デメリット
家計の分析ツールとしては使えません。支出が所定の金額を上回ったら通知する機能ですら有料です。そのため、家計の分析は自分自身できちんと行う必要があります。
また、シンプル過ぎるのでアプリの見た目も良くないです。アプリを開くと、数字の羅列が表示されてしまっており、「うわー・・・」と思ってしまう方もいるかと思います。
ただ、これらはそこまで大きなデメリットにはならないと思います。私は使っていて気になりません。家計の分析はこういった本を読んで、自分でやれば良いだけです。
基本スペック
無料で出来ること
- 資産の総額表示
- 毎月・毎年の支出額の表示およびグラフ
- 毎月の支出のカテゴリーを仕分けおよび詳細の表示
有料(月額300円)で出来ること
- カテゴリー毎の予算の設定
- 月次レポートの作成
- エクセルで読み込めるデータの出力
Money Forward ME
こんなCMをうっているアプリです。今回、おすすめとして紹介しているアプリの中でも最多のダウンロード数を誇っています。
メリット
家計の支出をカテゴリー別に分類し、それをグラフとして表示している点が良いです。そのため、どこにお金を使いすぎているか、などの情報がひと目でわかるようになっています。
また、アプリ内には「FPの家計の相談シリーズ」という名目で各人の家計の困りごとと解決策をまとめているサイトへのリンクが貼られています。この記事を読むことで、あなたの家計への知識は向上すると思います。
また、とにかく見やすいです。アプリとしての完成度は高いです。特に複数の口座・クレジットカードを保有している人からすると、関連する情報をひと目で見れるようになっている点は嬉しい限りです。
デメリット
マネーツリー派な私からすると、総資産の推移をグラフ化できないのはストレスが大きいです。結局、重要なのは総資産です。そのため、1年間でみた時に資産がどのぐらい増えたか等の情報が無料でも見れるようになって欲しいな、と感じています。
更には、自動でカテゴリー分けする機能が貧弱です。ジムの費用や普段の買い物のカテゴリー分けの機能がもっと優秀であって欲しいと切に願っています。
基本スペック
無料で出来ること
- 資産の総額表示
- 毎月・毎年の支出額の表示およびグラフ
- 毎月の支出のカテゴリーを仕分けおよび詳細の表示
有料(月額500円)で出来ること
- 理想の家計との比較ができる家計診断
- 過去1年以上の家計データの閲覧
- 総資産の推移をグラフ化
Zaim
2013年のグッドデザイン賞にも選ばれているアプリです。
メリット
毎日の支払い額がカレンダー上に表示される点が面白いです。そのため、いつ大きな出費が発生したのかがひと目でわかるようになっています。
更には、Zaimには家計を夫婦など複数人で共有できる機能があります。夫婦間では家計を共有しないと、管理していない方が不安になってしまいます。また、家計の話は非常に切り出しづらいものです。Zaimを用いた家計の共有機能を利用すれば、家計に関する不安を解消できます。
また、Zaimには家計の診断機能が付与されています。手取りや家族構成など詳細に記入することはあるのですが、Zaimユーザーが平均して使っている金額・貯金している金額を調べられます。他人の家計の情報は、中々わからないものです。Zaimを使うことで、あなたの家計を他人と比べることが可能となるのです。
デメリット
まず、目につくのは広告です。スマホ内の下の方に広告が表示されます。クリックしなければ良いだけなのですが、これによってスマホの一部がふさがってしまいます。
更には、カテゴリー分けの機能が貧弱です。マネーフォワードよりはマシですが、基本的にはあなた自身で設定するしかありません。
基本スペック
無料で出来ること
- 資産の総額表示
- 毎月・毎年の支出額の表示およびグラフ
- 毎月の支出のカテゴリーを仕分けおよび詳細の表示
有料(月額480円)で出来ること
- 金融機関との連携を手動で行えるようになる
- 給付金や控除などの情報を教えてくれる
- 広告の非表示
家計簿アプリを利用する前にやるべきこと
ここまでで、3つのアプリを紹介してきましたが、どのアプリを利用するにせよ、必ずやらないといけないことを3つ紹介します。これをやらないと、紹介したアプリが全く使えなくなってしまい、手で家計簿を管理するのと同等の手間が掛かってしまいます。
銀行のインターネットバンキングを使えるようにする
三菱UFJ銀行であれば「三菱UFJダイレクト」、みずほ銀行であれば「みずほダイレクト」という名前で呼ばれています。とにかく、登録して下さい。でないと、アプリがあなたの銀行口座の情報を取得出来ませんので。
クレジットカード会社のサイトのログインIDとパスワードを取得する
クレジットカードを作ったはいいけど、クレジットカード会社のサイトへログインすらしたこと無い方も多いのではないでしょうか。こちらも同じです。とにかく、登録して下さい。登録することで、あなたがクレジットカードで支払った履歴をアプリ側で取得できるようになりますすし、不正利用への対策としても有効です。
クレジットカードや電子マネーを出来るだけ使う
上で紹介した3つアプリのうち、一つでも気に入ったものがあったならば、現金払いとはおさらばしましょう。アプリが家計簿を自動的に付けてくれるのは、クレジットカード払いまたは電子マネーで支払った分のみです。そのため、現金払いばかりしてしまうと、アプリの存在価値が無くなってしまいます。
まとめ
いかがでしたか。無料で使える家計簿アプリを3つ紹介しました。手書きで家計簿を管理することに比べると、事前に準備しないといけないことが結構あります。ただ、一度設定してしまえば、あとは何もやる必要がありません。アプリが自動的に家計簿を付けてくれるためです。是非とも、ここで紹介したアプリを使ってみて下さい。
今回は以上になります。
参考までに、家計簿アプリをなるべく手間を掛けずに使おうと思ったら、クレジットカードを持っていないといけません。クレジットカードの使用履歴を、家計簿アプリが取り込むからです。これにより、詳細な家計簿を付けられるのです。こちらの記事におすすめのクレジットカードをまとめましたので、よかったら参考にしてみて下さい。